大福寺周辺をたずねる 2「大福寺の仏像と歴史」
本館で行われた山梨郷土研究会主催のシリーズ・現地で学ぶ「大福寺(中央市)とその周辺」での鈴木麻里子氏の講演(2023年11月11日)からお伝えします。
大福寺には22体の平安時代の仏像が安置され、県内最多である。新収蔵庫に安置される前のそれぞれの堂の各像は、ほぼ『甲斐国志』に記載される江戸時代の安置状況を伝える。
(1)聖観音立像(観音堂本尊)
観音堂厨子内 10世紀末頃 県指定文化財
像高(現状)355.5㎝。左手に蓮の蕾を持ち、右手を立てるが、両腕は後代