中央市豊富郷土資料館

緑豊かな山梨県中央市にある資料館です。昔の道具や養蚕関係資料を約7500点収蔵し、養蚕をはじめとした地域の歴史・文化にまつわる調査・研究活動を行っています。公式ページや旧ブログ「豊富郷土資料館のブログ」もあわせてご覧ください。

中央市豊富郷土資料館

緑豊かな山梨県中央市にある資料館です。昔の道具や養蚕関係資料を約7500点収蔵し、養蚕をはじめとした地域の歴史・文化にまつわる調査・研究活動を行っています。公式ページや旧ブログ「豊富郷土資料館のブログ」もあわせてご覧ください。

マガジン

  • イベント・体験活動

    当館で実施する体験活動・祭り・親子工作などの記事をまとめました。

  • 企画展

    当資料館の企画展に関する記事をまとめました。

  • とよとみ養蚕だより

    「とよとみ養蚕だより」は2022年5月から手書きで発行している資料館のフリーペーパーです。養蚕関連の情報を中心に、収蔵品の紹介、資料館のイベント報告なども行っています。

  • 講座・講演会

    当資料館がかかわった講座や講演会に関する記事をまとめました。

  • 資料館の日本刀

    当館所蔵刀の紹介や、当館の刀剣関連イベントなどを、刀担当学芸員がゆっくり更新します。

リンク

記事一覧

歴史講演会を開催しました(天正壬午の乱と中道往還 数野雅彦氏)

資料館のかたな⑦伝文珠

資料館のかたな⑥忠広

歴史講座「刀の装い」第三回目「武田家からみる武家の装い」開催しました

資料館のかたな⑤無銘刀

資料館のかたな④正廣

歴史講演会を開催しました(天正壬午の乱と中道往還 数野雅彦氏)

中央市豊富郷土資料館です。 10月19日(土)に歴史講演会「天正壬午の乱と中道往還」を開催しました。 講師は、山梨文化財研究所の数野雅彦氏です。 定員をはるかに超えた申込があり、当日も超満員。県外からお越しの方もいました。たくさんのお申込み・ご来場ありがとうございます。 今回の講演では、企画展で取り上げる「天正壬午の乱」を、本栖湖方面の情勢と併せて解説していただきました。 本栖湖付近に、その名も「本栖城」という山城があります。それは武田氏の時代に中道往還の関門としての役割

資料館のかたな⑦伝文珠

中央市豊富郷土資料館です。 当館は地元の方から寄贈された日本刀も展示しています。 今回も常設展示コーナーにある刀をご紹介します。 今回はこちらの無銘刀を紹介します。 この刀、反りが少なく、直刀に近い姿をしています。 昭和36年の日本美術刀剣保存協会の認定書によると、本刀は「無銘 文珠」とありました。 文珠というのは刀工の名前ではなく、流派とまではいかないものの、代々受け継ぐ称号で、現代風に言えばグループ名に近いものです。 「文珠」と呼ばれる刀工たちは主に江戸時代に活躍

資料館のかたな⑥忠広

中央市豊富郷土資料館です。 当館は地元の方から寄贈された日本刀も展示しています。 今回も常設展示コーナーにある刀をご紹介します。 今回は「肥前国住近江大掾藤原忠広」を紹介します。 彼の本名は橋本平作郎、のち新左衛門尉と伝わっています。生まれは慶長19(1614)年。「忠広」としては二代目です。 初代は寛永9(1632)年に61歳で亡くなるので、生まれは元亀2(1571)年頃です。彼も肥前国に住み、武蔵大掾を名乗ります。後年、銘を「忠広」から「忠吉」にしています。 二代目

歴史講座「刀の装い」第三回目「武田家からみる武家の装い」開催しました

中央市豊富郷土資料館です。 10月12日(土)に歴史講座「刀の装い」第三回目「武田家からみる武家の装い」を開催しました。 2015年から日本刀ブームが起き、日本刀に関する書籍や各種イベントが多数行われました。しかし、その内容は主に「名刀」の「刀身」に注目するものがほとんどです。 一方で、日本刀が製作され使われた当時の状況を鑑みると、必ずしも刀身だけに注目しているとは限りません。 また名刀に注目するあまり、郷土刀や庶民の刀など、歴史上確かに存在したけれども美術品的価値は高くな

資料館のかたな⑤無銘刀

中央市豊富郷土資料館です。 当館は地元の方から寄贈された日本刀も展示しています。 今回も常設展示コーナーにある刀をご紹介します。 今回はこちらの無銘刀を紹介します。 この刀には銘が入っていません。 おそらく江戸時代以降の刀と思われます。 刀身がぐいっと削ってあります。これは樋(ひ)と言い、装飾のため、また刀身を軽量化するためにも彫られます。 本刀は一本だけですが、刀によっては細い樋が二本平行に入っている事もあります。 また樋の中に彫刻がされている事もあります。 彫

資料館のかたな④正廣

当館は地元の方から寄贈された日本刀も展示しています。 今回も常設展示コーナーにある刀をご紹介します。 今回は「正廣(まさひろ)」と銘がある刀を紹介します。 「正廣」銘も比較的多くの流派に見られる銘です。 特に有名なのは鎌倉末頃から備後国で活躍した三原正廣(みはらまさひろ)です。 当館の刀にも昔の鑑定書がついており、三原正廣だというのですが…。 もしかしたら正廣違いの別の刀工かもしれません。 日本刀の鑑定は高度な技術が必要で、戦国時代には既に専門職として確立していました。