中央市豊富郷土資料館

緑豊かな山梨県中央市にある資料館です。昔の道具や養蚕関係資料を約7500点収蔵し、養蚕をはじめとした地域の歴史・文化にまつわる調査・研究活動を行っています。公式ページや旧ブログ「豊富郷土資料館のブログ」もあわせてご覧ください。

中央市豊富郷土資料館

緑豊かな山梨県中央市にある資料館です。昔の道具や養蚕関係資料を約7500点収蔵し、養蚕をはじめとした地域の歴史・文化にまつわる調査・研究活動を行っています。公式ページや旧ブログ「豊富郷土資料館のブログ」もあわせてご覧ください。

マガジン

  • イベント・体験活動

    当館で実施する体験活動・祭り・親子工作などの記事をまとめました。

  • 企画展

    当資料館の企画展に関する記事をまとめました。

  • とよとみ養蚕だより

    「とよとみ養蚕だより」は2022年5月から手書きで発行している資料館のフリーペーパーです。養蚕関連の情報を中心に、収蔵品の紹介、資料館のイベント報告なども行っています。

  • 講座・講演会

    当資料館がかかわった講座や講演会に関する記事をまとめました。

  • 資料館の日本刀

    当館所蔵刀の紹介や、当館の刀剣関連イベントなどを、刀担当学芸員がゆっくり更新します。

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中央市豊富郷土資料館です

こんにちは!中央市豊富郷土資料館です。当館では山梨県中央市内(旧豊富村・田富町・玉穂町)で明治時代以降に使われていた庶民生活の資料を中心に調査・研究・展示しています。2階は「シルク資料展示室」として養蚕に特化した内容となっており、郷土の歴史を知る場として多くの人に利用されています。 資料館の概要 中央市豊富郷土資料館は、考古・歴史・民俗資料が時代とともに失われていく現状を憂えた旧豊富村の皆様からの提供により、昭和54年に約3000点の資料を収集展示したことからはじまりまし

    • クリスマス&正月リースづくりをします(12月1日)

      中央市豊富郷土資料館です。 12月1日にクリスマスリースづくりを行います。 蔓を束ねて作った土台に、落ち葉や木の実、オーナメントなどを飾り付けてリースにします。 飾り付ける落ち葉などは、当日資料館周辺を散策して拾います。 昨年「秋であそぼう」の一環で実施したものが好評で、今回独立して体験イベントにしました。 クリスマスリースのほか、装飾品をかえて正月飾り風リースも作れます。 申込は29日(金)まで、先着順です。 クリスマスリースづくり体験(要申込) 日時:2024年

      • 11/23中央市トレイルランニングで企画展で取り上げた砦を走れます

        中央市豊富郷土資料館です。 2024年11月23日(土)にNordisk Mountain Trail in YAMANASHI CHUOが開催されます。 そのうち トレイルランニング ロング 約25キロメートル のコースに、 当館企画展で取り上げている尾根上の砦群が含まれています!! 今回コースになっている御坂山系の山々には、大小さまざまな遺構が残されています。それらはおそらく天正10(1582)年、本能寺の変後に徳川・北条が甲斐の支配をめぐって争った一連の戦いで、主に

        • とよとみ養蚕だよりを発行しました(令和6年11月号)

          資料館のフリーペーパー「とよとみ養蚕だより」30号(令和6年11月号)を発行しました。 紙の便りも資料館で配布中です。ぜひお手にとってみてください。 「とよとみ養蚕だより」は2022年5月から発行している資料館のフリーペーパーです。養蚕関連の情報を中心に、収蔵品の紹介、資料館のイベント報告なども行っています。

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          10本
        • 中世甲斐の風景
          9本

        記事

          資料館の11月

          中央市豊富郷土資料館です。 いよいよ秋らしくなってきました。 当館周辺でも少しずつ紅葉が深まっています。 当館周辺には桜をはじめ紅葉する木々がたくさんあります。紅葉の見ごろはもう少し先ですが、秋の空は今でも綺麗に見えます。 当館では12月1日に、落ち葉やどんぐりなどを拾ってクリスマスリースをつくる体験活動をします。リース本体も山でとってきたツタを使います。 その頃には綺麗に紅葉した葉が手に入ればいいな…と思っています。

          とよとみ養蚕だよりを発行しました(令和6年10月号)

          資料館のフリーペーパー「とよとみ養蚕だより」29号(令和6年10月号)を発行しました。 紙の便りも資料館で配布中です。ぜひお手にとってみてください。 「とよとみ養蚕だより」は2022年5月から発行している資料館のフリーペーパーです。養蚕関連の情報を中心に、収蔵品の紹介、資料館のイベント報告なども行っています。

          とよとみ養蚕だよりを発行しました(令和6年10月号)

          歴史講演会を開催しました(天正壬午の乱と中道往還 数野雅彦氏)

          中央市豊富郷土資料館です。 10月19日(土)に歴史講演会「天正壬午の乱と中道往還」を開催しました。 講師は、山梨文化財研究所の数野雅彦氏です。 定員をはるかに超えた申込があり、当日も超満員。県外からお越しの方もいました。たくさんのお申込み・ご来場ありがとうございます。 今回の講演では、企画展で取り上げる「天正壬午の乱」を、本栖湖方面の情勢と併せて解説していただきました。 本栖湖付近に、その名も「本栖城」という山城があります。それは武田氏の時代に中道往還の関門としての役割

          歴史講演会を開催しました(天正壬午の乱と中道往還 数野雅彦氏)

          資料館のかたな⑦伝文珠

          中央市豊富郷土資料館です。 当館は地元の方から寄贈された日本刀も展示しています。 今回も常設展示コーナーにある刀をご紹介します。 今回はこちらの無銘刀を紹介します。 この刀、反りが少なく、直刀に近い姿をしています。 昭和36年の日本美術刀剣保存協会の認定書によると、本刀は「無銘 文珠」とありました。 文珠というのは刀工の名前ではなく、流派とまではいかないものの、代々受け継ぐ称号で、現代風に言えばグループ名に近いものです。 「文珠」と呼ばれる刀工たちは主に江戸時代に活躍

          資料館のかたな⑦伝文珠

          資料館のかたな⑥忠広

          中央市豊富郷土資料館です。 当館は地元の方から寄贈された日本刀も展示しています。 今回も常設展示コーナーにある刀をご紹介します。 今回は「肥前国住近江大掾藤原忠広」を紹介します。 彼の本名は橋本平作郎、のち新左衛門尉と伝わっています。生まれは慶長19(1614)年。「忠広」としては二代目です。 初代は寛永9(1632)年に61歳で亡くなるので、生まれは元亀2(1571)年頃です。彼も肥前国に住み、武蔵大掾を名乗ります。後年、銘を「忠広」から「忠吉」にしています。 二代目

          資料館のかたな⑥忠広

          歴史講座「刀の装い」第三回目「武田家からみる武家の装い」開催しました

          中央市豊富郷土資料館です。 10月12日(土)に歴史講座「刀の装い」第三回目「武田家からみる武家の装い」を開催しました。 2015年から日本刀ブームが起き、日本刀に関する書籍や各種イベントが多数行われました。しかし、その内容は主に「名刀」の「刀身」に注目するものがほとんどです。 一方で、日本刀が製作され使われた当時の状況を鑑みると、必ずしも刀身だけに注目しているとは限りません。 また名刀に注目するあまり、郷土刀や庶民の刀など、歴史上確かに存在したけれども美術品的価値は高くな

          歴史講座「刀の装い」第三回目「武田家からみる武家の装い」開催しました

          資料館のかたな⑤無銘刀

          中央市豊富郷土資料館です。 当館は地元の方から寄贈された日本刀も展示しています。 今回も常設展示コーナーにある刀をご紹介します。 今回はこちらの無銘刀を紹介します。 この刀には銘が入っていません。 おそらく江戸時代以降の刀と思われます。 刀身がぐいっと削ってあります。これは樋(ひ)と言い、装飾のため、また刀身を軽量化するためにも彫られます。 本刀は一本だけですが、刀によっては細い樋が二本平行に入っている事もあります。 また樋の中に彫刻がされている事もあります。 彫

          資料館のかたな⑤無銘刀

          資料館のかたな④正廣

          当館は地元の方から寄贈された日本刀も展示しています。 今回も常設展示コーナーにある刀をご紹介します。 今回は「正廣(まさひろ)」と銘がある刀を紹介します。 「正廣」銘も比較的多くの流派に見られる銘です。 特に有名なのは鎌倉末頃から備後国で活躍した三原正廣(みはらまさひろ)です。 当館の刀にも昔の鑑定書がついており、三原正廣だというのですが…。 もしかしたら正廣違いの別の刀工かもしれません。 日本刀の鑑定は高度な技術が必要で、戦国時代には既に専門職として確立していました。

          資料館のかたな④正廣

          資料館のかたな③祐光

          中央市豊富郷土資料館です。 当館は地元の方から寄贈された日本刀も展示しています。 今回も常設展示コーナーにある刀をご紹介します。 こちらは「備州長船祐光(びっしゅうおさふねすけみつ)」と銘のある脇差です。 「備州長船」は現在の岡山県瀬戸内市長船町で、かつて日本刀の一大産地として栄えた場所です。 そこで刀を鍛えた刀工のうち「祐光」という名前は多数確認されます。 そのなかで「備州長船祐光」という銘を切るのは、文明年間(1469~1487年)を中心に活躍した祐光だけのようです

          資料館のかたな③祐光

          資料館のかたな②守重

          中央市豊富郷土資料館です。 当館は地元の方から寄贈された日本刀も展示しています。 今回は、常設展示コーナーにある刀をご紹介します。 こちらは「守重(もりしげ)」と銘のある脇差です。 「守重」はあちこちの流派に比較的多くみられる銘です。 研ぎ師さんによると当館に古刀(慶長年間以前の刀をまとめてこう呼びます)は一振りだけだそうです。銘によるとそれはおそらくもう一振りの脇指である備州長船祐光だから、これは江戸時代以降の「守重」でしょうか。 この刀、銘が折り返されています。

          資料館のかたな②守重

          資料館のかたな①備州長船勝光

          中央市豊富郷土資料館です。 当館は地元の方から寄贈された日本刀も展示しています。 今回は、常設展示「戦争の頃」のコーナーにある刀をご紹介します。 こちらは「備州長船勝光(びっしゅうおさふねかつみつ)」として収蔵されている刀です。 「備州長船」は備前国長船(現在の岡山県瀬戸内市長船町)を指します。 この地域は古くから市場として栄えていました。有名な『一遍上人絵伝』福岡市もこの地域の市場です。近くに吉井川があり、川を使った水運や、瀬戸内海を通じて畿内との交易も盛んでした。

          資料館のかたな①備州長船勝光

          間もなく企画展「駿河への峠道をおさえる中央市周辺の山城」始まります

          中央市豊富郷土資料館です。 9月28日(土)から、企画展「駿河への峠道をおさえる中央市周辺の山城」が始まります。 今回の目玉は当館が2022年から調査した新たな砦の紹介です。 縄張図のほか、主な遺構の模型も展示します。 模型は館長が夏から準備した力作です。 1/500の縮尺で遺構を再現しており、堀切や土塁などがいっそう分かりやすくなっています。 企画展関連記事は下記の通りです。併せてどうぞ。 令和6年度企画展「駿河への峠道をおさえる中央市周辺の山城」 期間 2024年

          間もなく企画展「駿河への峠道をおさえる中央市周辺の山城」始まります